よほどの超人でもない限り、1度で集中できる時間はそんなに長くありません。
受験生にとってもそれは同じこと。
集中できる時間をどれだけ多く作れるかは、勉強を進めるのと同じくらい大事なことではないでしょうか。
ただ、運動量が減り、机に向かって同じ姿勢をとることが多くなるこの時期、肩こりという集中の邪魔になる症状に悩み出す受験生も少なくありません。
このページでは、肩こりが受験勉強に及ぼす悪影響、対策のヒントを紹介しています。
どちらかというと、受験勉強中の学生さんより、親御様の参考になるのかもしれません。
たかが肩こりと侮らず、しっかり向き合いましょう。
受験生の肩こりの原因とやるべきこと
現代の子どもは、昔より肩こりになる人が増えています。
受験生ともなれば、さらにその人数は上がります。
受験生の肩がこる大きな原因は、
- 緊張とストレス
- 勉強中の姿勢
- 運動不足
- スマホ
- 視力低下
肩がこる原因と対処法、そして親御様にもできることを紹介していきます。
中には我慢するしかないこともありますが。
緊張とストレス
大人になってからだと、受験に成功することより、その後が大事と分かりますが、人生経験の少ない子どもはそんなこと分かりません。
真面目な子ほど、プレッシャーを強く感じ、それをストレスにしてしまいます。
緊張すると筋肉が硬くなりますよね。
その時間が続けば続くほどコリも酷くなるのです。
受験勉強中は、どうしても視野が狭くなるので、息抜きをする時間や日を作ってあげて下さい。
勉強中は猫背になりやすい
皆さん一生懸命に勉強していますが、猫背になっている人が多いですよね。
猫背じゃなくても、みんな頭が前に傾いてしまっています。
頭が前に傾くと、
- 首に大きな負荷がかかる
- 首や肩の筋肉が前に引っ張られる
こんな状態になります。
この状態を続けていると、首がこり、やがて肩もこり出すことになるんです。
- 椅子に深く腰掛け背筋を伸ばして座る
- 1時間~1時間半の間に丸まった体を伸ばす時間を作る
焦っていると時間を作りにくいと思いますが、たまに気を逸らすことでまた集中できるようになります。
目覚まし時計やスマホのタイマーで、時間を区切りながら行う習慣をつけるのもいいと思います。
時間制限を設けることで集中力のアップも期待できますよ。
運動不足
時期的に仕方ないことですが、できれば明るい時間に外を散歩されてみてはいかがでしょうか。
- 歩くことで全身の血流が改善される
- 気分がリフレッシュする
- 目を休ませられる
こんなメリットがあります。
少し恥ずかしいかもしれませんが、大きめに手を振って歩くと肩周りがスッキリしていい気分転換になりますよ。
スマホは肩こりの大敵
昔と比べ、現代の受験生に肩こりが増えた大のは、スマホの普及が大きな原因の1つ。
スマホは下を向いて操作するのが普通ですよね。
先に姿勢のところで紹介したとおり、下向き姿勢はコリの大敵です。
それだけではなく、首の骨にも負荷がかかるので、ストレートネックになるリスクも高まります。
でも、今のご時世、全く使わせないというのも難しいですよね。
せめて、
- スマホの時間を減らす
- 目線と同じ高さで使う
これだけでも首にかかる負担は減らせます。
視力の低下で肩がこることも
視力が低下すると、物をよく見ようとして、顔が前に出るようになります。
これも姿勢と同じで、首に負担がかかる姿勢です。
受験は家族で頑張る!
受験に意識が向いていると、自分1人ではいろいろなことはできません。
可能な限り、家族で頑張ることも必要です。
親御さんがサポートできることもあるので、試されてみてはいかがでしょう。
入浴「させる」!心も体もリフレッシュ
受験生にさせた方がいいことの1つ目は「入浴」です。
それも半身浴。
焦っている子ほど「風呂に入っている時間がもったいない」と思いがち。
でも、それは違います。
- 脳がリラックスする
- 体中の血行が良くなる
- 筋肉の緊張がほぐれる
こんなに勉強にとってのメリットがあるんです。
だから嫌がっても入浴「させる」ようにしてはいかがでしょう。
疲れたまま3時間勉強するのと、スッキリした状態で勉強する1時間は全然違います。
お風呂に入って眠くなるなら寝ましょう。
その分、朝早く起きた方が
- 詰め込んだ知識が定着する
- 記憶力が復活する
いいことですよね。
でも、季節的に湯冷めしないようにご注意ください。
ストレッチや深呼吸の効果
ストレッチは、
- 気分転換
- 筋肉の緊張緩和
に役立ちます。
少し家の中を歩いて足を使ったり、背伸びするのもいいと思います。
併せて、遠くを見て目の緊張もほぐしてあげましょう。
左右両方の手のひらを背中側で組んで、肩や肩甲骨周りの筋肉のストレッチをするのもいいですよ。
座っていると腰に負担がかかるので、立位体前屈で太ももの裏を伸ばしてあげるのもおすすめ。
また、脳には大量の酸素が必要です。
あくびは酸欠状態のサイン。
あくびが出たら、深呼吸をしましょう。
- 脳に酸素を送れる
- 硬くなった筋肉が緩む
- 気分転換でリフレッシュ
こんなにメリットがありますよ。
やめるべき食事とやるべき食事
食事や夜食にも気をつけたいところです。
やめた方がいい食事は、
- ファストフード
- インスタント食品
- 合成着色料を多く含む食事
逆におすすめなのは、
- 温かい食事
- 白米より玄米・五穀米
- パンなら穀物パン
- 青魚や大豆を使った食事
胃の働きが悪くなると、消化が悪くなり栄養の吸収も悪くなるので、お腹を冷やさないようにしましょう。
また、若いからと言って肉だけではなく、青魚や大豆を使ったおかずを加えることで、集中力や記憶力アップが期待できます。
疲れた時にはブドウ糖もおすすめです。
食べ過ぎはよくないので、ソフトタイプではなく固いブドウ糖がいいと思います。
ソフトタイプはついつい食べ過ぎちゃいますからね。
ブドウ糖が合わないようなら、ドライフルーツがおすすめです。
脳の栄養素は糖分なので、適度に補給してあげましょう。
かといって、食べ過ぎには注意して下さいね。
低GI食品について
低GI食品というものがありますが、これも受験勉強中にいいですよ。
低GI食品は血糖値の上下が緩やかに行われるので、急激な集中力低下や脱力感を防げます。
先ほどの例だと、白米は高GI食品、玄米は低GI食品です。
サプリメントで不足しがちな栄養を補給
食事の補助としてサプリメントも有効活用しましょう。
おすすめの成分を紹介します。
ストレス
ビタミンCを意識して摂るようにします。
ストレスと戦う為に放出されるアドレナリンには、大量のビタミンCが必要だからです。
併せてビタミンB群やカルシウム、マグネシウムも摂りたいところ。
1つ1つ摂るのは大変なので、医薬品タイプのマルチビタミンがいいと思います。
あと、玄米にも含まれるギャバもストレスでよく使われます。
脳を活発にする成分
有名なのはDHAです。
アサヒグループ食品のディアナチュラというサプリメントは、DHAの含有量が多めで、受験生ではない僕も飲んでいます。
レシチンやイチョウ葉エキスもよく使われます。
気分が塞ぎがち
聞いたことがない人が多いと思いますが、セント・ジョーンズ・ワートというハーブがおすすめです。
ドラッグストアでサプリメントで販売されています。
免疫力アップ
食事によるたんぱく質に加え、ビタミンCや乳酸菌を意識して摂りましょう。
粘膜系が弱い方は、ビタミンAもプラスしてください。
ビタミンAは過剰に摂らないよう注意して下さい。
一時的な肩こり
ビタミンB1やビタミンE、緊張やストレスに強いカルシウムやマグネシウムを摂りましょう。
ドラッグストアで売っているビタミンEは、安い物と高い物でかなり価格が違います。
これは吸収力の差です。
予算に合えば、高い方がおすすめです。
受験勉強は想像以上に体も疲労しているので、クエン酸もいいですよ。
集中を邪魔する肩こりは排除
肩がこるということは、肩の筋肉が異常に緊張して硬くなっているということです。
すると血管が圧迫されたままになり、血行不良になります。
すると、
脳への血行が悪くなる
↓
十分な栄養と酸素が届かない
↓
疲れが取れない
↓
記憶力が低下する
記憶を要とする受験勉強には最悪の状態です。
だから、肩がこったら解消しなくてはなりません。
肩こりがスッキリすれば、集中力は回復し、気分も晴れやかになります。
気分が軽くなれば、やる気もアップすることでしょう。
受験勉強中の一時的なコリではなく、すでに慢性化しているようなら、僕が肩こりで使ったスローコアピローもおすすめの1つです。
首や肩だけではなく、足の先まで行うエクササイズなので、運動不足になっている時にもいいでしょう。
一時的なものではなく、コリが慢性化している方におすすめです。
まとめ
受験生は私達大人が思っている以上に、いろいろと悩みを抱えています。
- 肉体的な健康
- 精神的な健康
この2つがあってこそ受験を乗り越えられるでしょうし、受験後も元気でいられるのではないでしょうか。
受験がゴールじゃないですしね。
ゴールではないですが、一生懸命頑張ったという経験は、自信にもなるでしょうし、きっと社会に出てからも役に立つと思います。
そのためには、集中に邪魔なコリは早めに解消しておきたいところです。
結果はどうであれ、頑張ったと胸を張れる時間になることを祈っています。
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